良い楽器は心に響き技術を越え、

悪い楽器は技術が良くても心に響かない。

 

良い楽器はもう一度聴きたくなり、

悪い楽器は二度と聴きたくない。

 

良い楽器はもう一度弾きたくなり、

悪い楽器は二度と弾きたくない。

 

良い楽器は人の感性を育て、

悪い楽器は人の感性を鈍らせる。

 

良い楽器はへたでも気持ちが良く、

悪い楽器は上手でも気持ちが荒れる。

 

良い楽器は自然を高め共鳴し、

悪い楽器は自然を破壊する。

 

良い楽器は奏者の演奏技術を高め、

悪い楽器は演奏技術を落とす。

 

良い楽器は奏者の心を豊かに高め、

悪い楽器は奏者の心がすさむ。

 

良い楽器は笑顔を生み、

悪い楽器は怒りを生む。

 

良い楽器は愛される。

悪い楽器は見向きもされない。

 

良い楽器は求められ、

悪い楽器は手放される。

 

良い楽器は感動を産み、

悪い楽器は勘当される。

 

良い楽器は奏者の期待に添い、

悪い楽器は期待を裏切る。

 

良い楽器は奏者の腕を上げ

悪い楽器は腕を落とす。

 

良い楽器は恵みを残し、悪い楽器はゴミとして残る。


世界中で生産されているすべてのピアノで、音質、操作性、奏者の感性表現まですべてを納得させるピアノは残念ながらありません。

 

音質は各メーカーが良い音を出そうと努力はしているものの足らないものがある。

操作性はピアノの特長だが、むしろその操作性を引き出す奏者の技量に依存している。

 

おいしいまずいは人の味覚の好みで片づけられていますが、実体は人のエネルギーを高めるものがおいしく、人のエネルギーをさげるものがまずい。これが正解です。人と食べ物のエネルギーの相対関係にあります。人のエネルギー準位が違えば多少食品のエネルギーが低くてもおいしい人もいます。

では楽器の音はどうでしょう。楽器の音も同様な相対関係です。エネルギーの高い音はすべての人に共鳴できますが、低いエネルギーは低いエネルギーの人には共鳴しますが高い人には共鳴しません。

共鳴は心への共鳴です。

 

音の善し悪しを決めている条件には、楽器、奏者、環境の三つがあります。それぞれがエネルギーを持ちその中での複合的エネルギーが、良い音になるのか悪い音になるのかの基準になります。どの一つのエネルギーが高くても良い音となり、どの一つが悪くても悪い音になります。

 

世界中で生産されている楽器で、エネルギーに着目しているメーカーは一社もありません。もしも楽器がエネルギーで良くなるならそのメーカーは世界一のメーカーになることは間違いありません。

そのエネルギーの概念無く製造された楽器は「がらくた」と同じです。奏者の表現に頼るしかない「がらくた」です。

 

エネルギーはその物質が持っている無形の存在です。

物質は自然の中でのエネルギーを吸収して存在しています。

E=mcの2乗の公式では、Eは熱エネルギーにも光エネルギーにも変わるエネルギーですがmが持っているエネルギーをさしており、そのエネルギーは質量mが結合しているエネルギーを示しています。

その力は見えませんが存在しています。

 

人の形を構成しているのは形ある物質ですが、形ない心、意識、感情、感覚、感性などの形のないほうがその人の本体です。

これも見えません。遺伝子は遺伝子情報によって動いていますが、遺伝子情報そのものはこれも見えません。遺伝子の形が見えるだけです。遺伝子を動かしている内容は見えません。無形遺伝子だからです。

自然の中も私たちもすべて見えない情報によって動かされています。これが現実です。遺伝子を動かしている情報の 内容、力、量が遺伝子を動かしているのが自然の姿です。その中で人類は生き、生かされています。

ピアノを構成している材料も、すべて自然の中でこうした無形のエネルギーを持っています。数千点の部材すべてが自然の中でエネルギーを吸収しながら成長したものを素材としています。木材のみならず、金属も結合するときには周囲のエネルギーをそこに蓄積しています。結合するときにその場に存在しているエネルギーが、その金属のエネルギー準位を決定しています。

 

植物は、成長する場所の土地が持っているエネルギー(地力)が高ければ健康に育ちますが、地力が不足してくれば連作障害という現象がおきてしまいまともな収穫ができなくなります。

 

ピアノを製造するときに、数十年数百年の木材を使用し、しかも長く寝かせたりするのは自然のこのエネルギーを吸収している木材を使用するということです。ピアノが木材だけで製造されているならば木材を選択することで、(木材の持つエネルギーによってのみで)音質は左右できます。ピアノは木材、金属、樹脂、繊維、その他多くの材料から構成されているため、その多くの材料の持っているエネルギーの複合集合体が音質を決定していきます。

材料の中で接着剤を例に取ってみても、そのエネルギーは相当低いことに気がついていません。その低いエネルギーを使用したときに全体のエネルギーが下がってしまうことに気がついていないのが現状です。同じ接着剤を使用するにあたっても、エネルギーを高めて使用すればその音質が心に響く音質になることを知らないからです。塗料についても同様で、見かけだけの塗装です。塗料一つだけでもそのエネルギーを高めることを知りません。また植物と同様に、エネルギーが高い土地で育った野菜はおいしく健康にも良いのと同様に、エネルギーの高い環境で製造されたピアノは音がよいことを知りません。自然の仕組みの中でエネルギーの連鎖システムがあることを知っているようで知らずにピアノを製造しています。

現在のピアノはあくまで形が大事であり、精度が大事だからです。低いエネルギーで完成されたピアノの世界の中での戦いをしているのが現実です。これをドングリの背比べといいます。エネルギーの高い材料とエネルギーの高い環境下での製造が大切であることをピアノ製造者は知りません。

  
ピアノは完成された楽器だと断言する演奏家もいらっしゃいます。本当にそうでしょうか。
エネルギー性を高めた楽器ならそういいきれるでしょうけど。

音にこだわるならば従来の製造技術以外の無形のエネルギーに着目してピアノを製造したメーカーが世界を制します。





▲pagetop

inserted by FC2 system